子供の頃は日々新しいことを体験することも多く、毎日が新鮮なことの連続だっただろう。
それはこの世に生まれて真っさらな状態だったから、だから見るもの全てが初めてで驚きと感動に満たされていた。
でも年齢を重ねるに連れて色々な経験が増えてきて、自分の中にある真っ白な部分も減って行ってしまう。
意識をせずに暮らしていれば、年齢を重ねるほどにこうした新鮮な感動に出会うことはどんどん少なくっていく。
そうやって見たことある、やったことのある事ばかりに囲まれて生きるようになっていくと、退屈でつまらない人生を送るようになってしまう。
そして面白いことがないから暇を持て余し、人の事情に首を突っ込んで世話を焼くのが趣味になってしまい、疎まれるようになっていくんだ。
新鮮な出来事がない生活というのは、あとで思い出した時に印象に残る出来事も少なくなる。
特に思い出すに値しないような日々を送れば、時間が過ぎるのが早いように感じてしまう。
自分は何もしていないのに時間だけがとても早く過ぎていってしまい、年齢ばかりが増えていきひがみっぽくなっていく。
このように何も考えずにただ環境に任せて日々を送ることは、確実に新鮮さから遠ざかっていき、まっすぐに腐っていってしまうことになる。
だからこそ、年齢を重ねれば重ねるほど、意識的に新しいことに取り組むことが大事なんだ。
年齢を気にせずに、常に人生において初めてのことを積極的に取り組んでいれば、それだけ印象的な記憶が数多く刻まれることになる。
忙しく日々は過ぎていくけれどそれは苦痛ではなく、自分の成長を日々感じることになり、むしろ楽しさや充実感で満たされていく。
印象的な出来事を思い出す時も、あの時からそんなに経ってしまったのかと思うことなく、まだその程度の時間しか経っていないのかと時間の過ぎる速度が遅く感じるだろう。
それだけ人生を濃く長く楽しんでいられるんだ。
人間は放っておけばリスクのあることに対して、恐怖を感じてそれを遠ざけようとする。
だからきみが生きた中でリスクがあるからと、今まで避けてきたこともいずれ年齢を重ねれば挑戦するべき新しいことに変わることになる。
そう考えると、人生においてなるべく早いうちからリスクを取って生きていけるようになれば、年齢を重ねてもリスクに対しての恐怖心を克服しやすい。
逆にずっとリスクを避けて生きてきた人間が年齢を重ねてから、急にリスクに対する恐怖心に打ち勝つためにはよっぽど覚悟が必要になるだろう。
それでも行動することは、しないことよりもよっぽどいい。
年齢を言い訳にせずにリスクを取って新しいことに挑戦し続けることで、豊かに生きていけるんだから。
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