自分にとって何が必要なもので、何が不必要なものなのかというのは初めのうちは、はっきりとしないもの。
それゆえに悩んで迷って、遠回りしてしまうこともある。
みんな遠回りを嫌がるから、初めから必要なものだけを揃えようとしてしまう。
でも他人にとって必要なものは自分にとって必要なものとは限らないし、それはやってみるまで必要かどうかすらも分からない。
ただ教えられるがまま言われるがままに必要だからと言ってかき集めていれば、気づけばいらないものばかり持ち歩いていることだってある。
それは家電や小物など便利な道具だったり、価値観や考え方など目に見えない抽象的なものでもある。
人生という旅路において本当に自分が必要とするものかどうかは使ってみるまで分からないし、いらないと分かったらすぐさま捨てていかなければ持ちきれないほどに膨れ上がってしまうんだ。
生きていくのに取捨選択をすることは、自分の生きたい方向をはっきりさせるために大事なことだ。
生きていれば数えきれないほどの選択を迫られる。
朝は何時に起きるのか、食事はいつ何をとるのか、昼寝はするのかしないのか。
これ以外にも全てを自分で選んで決めることが出来る。
選ぶことをめんどくさがっていては、誰かに決められた誰かのための人生を生きることになる。
もちろん、きみが誰かのために生きるという選択を選ぶのであればそれもいいだろう。
もし自分のために生きることを選ぶのであれば、誰かが決めたことに従っていてはいけないんだ。
とは言っても、いきなり本命の選択肢を引き当てることは誰にだって難しいことだ。
これだ!と思えるものに出会うまでは、試してはやめる判断を下すことの繰り返しをすることになるだろう。
その選択肢が多ければ多いほど、自分にとっての当たりを引き当てる確率は上がっていく。
自分に必要なものを探り当てるためには、数多くの選択肢があるだけではいけない。
その数多くの選択肢の中から当たりを探さなければ、本命と出会うことは出来ないだろう。
本命と出会うために片っぱしから試して行くことは、行動しないことには始まらない。
やってみる、という行動を数多く重ねることで経験が増えて、その経験を手に入れることで初めて分かることが出てくる。
上手くいくことも失敗することもあるけれど、やってみることで経験は確実に手に入り、そこから分かることも必ずあるんだ。
行動が増えればそれだけ経験が増える。
経験が増えればそれだけ分かることも増える。
そうやって自分にとって必要なものが徐々にはっきりとしてくるんだ。
もし自分が何を望んで、どう生きていきたいのか分からなければ先に行動から始めてみよう。
何をどう行動していいのか分からなくてもいい。
自分がこれは行動だと思えるものからやっていけばいいんだから。
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