頭の中で考えてばかりいて伝えていないこと、感じているけど口に出していないことはあるだろうか?
誰も他人の思うことや感じることなんて正確に分かるわけがないのに、それを直接伝えるという大事な行為が抜け落ちてしまっている。
だから不満をため込んだり、すれ違ってしまったりする。
ポジティブなことでも、恥ずかしいとか、長い付き合いだから今更言えないとか、言わなくても分かるはずだなんて勘違いして伝えていない。
ネガティブなことでも、悪く思われるのがイヤだからとか、ぶつかり合うのが怖いからとか、言わなくても察してほしいとか言い訳をして伝えていない。
それでいて自分のことを理解してもらいたい、受け入れてもらいたいと思っていても何も変わることはないんだよ。
自分を守ろうとすればするほど、安心から遠ざかってしまう。
恥ずかしがったり、怖がったり、恐れたりすることなく自分をさらけ出してみよう。
これ以上さらけ出すものがないくらい思ったことや感じたことを表現してみよう。
だから伝えればいい。
他人のことなんて理解出来ない
誰一人として他人の考えることや感じていることを、完全に理解できるなんて人はいない。
だから日々ズレが生じて不満を抱いたりしてしまう。
生まれた場所が違えば考え方だって常識だって違うもの。
生まれた時代が違えば出来ることだって自然に理解できることだって違うもの。
それなのに自分と同じだと思い込んでいたら、このズレは直すことなんて出来ない。
同じ時代、同じ場所、同じ親に育てられたって一人一人考え方や感じ方は違うんだから、他人なんてなおさら違って当たり前なんだ。
そのことを忘れてきっとみんなもそう思ってるはず、きっとみんなも同じように感じてるはず、なんて考えていたら誰とも分かりあうことはないだろう。
きみ以外の人は、みんなあくまで他人であって理解できなくて当然なんだ。
違いを受け入れる
人は自分と同じではないということを受け入れられないと、分かってもらえなかったり察してくれないのは自分が伝えていないからだということに気づけない。
一人一人が持つ違いを認めて、それを受け入れないことには感覚の違いも乗り越えられない。
ただ違いを受け入れると言っても、何もかも相手の価値観に合わせるということではない。
他人がどうやって考え、どうやって感じているのかというロジックを知ることが違いを受け入れる第一歩なんだ。
背景にあるものが分かれば、どうしてそのように考えて感じたのかということが分かる。
バックグラウンドが分かれば、完全にじゃないとしても少しは人のことを理解できるだろう。
そうやって相手の個性を尊重することが違いを受け入れることにつながる。
違う前提で自分を伝える
相手に全て合わせてしまえば、きみの考えや感じたものを抑え込むことになってしまう。
だからきみはきみで、考えたことや感じたことを伝えるのをやめないで欲しい。
違う考え方や感じ方をどうやってお互いに納得できるように、形作っていくかということが本当に大事なことなんだ。
そのためにはきみは、きみから見える世界の考え方や感じ方を恐れずに相手に伝えよう。
たとえおかしいと思われたって、嫌がられたって、きみが考えたそのままを、きみが感じたそのままを表現して伝えよう。
そうしなければ、どちらか一方だけに都合のいい世界を変えることなんて出来ないんだから。
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