フランス人とアフリカ人の関係と歴史の流れについて
時は昔、フランス革命時代の1789年〜1799年、この頃からフランスはアフリカへと植民地支配を進めていた。
そんな長大な時の流れを経て、白人と黒人の混血が進み文化が混じり合ってきた。
そして、元々フランスの植民地だったセネガルなどから、アフリカのエリート層がフランスへ移住してきた。
そのエリート層の子供の代はフランスに生まれたフランス人というアイデンティティを持っていた。
こうしてフランス移民の子孫達は第一次世界大戦の1914年頃には、キリスト教とイスラム教徒いう宗教問題の歪みによって、黒人移民が積極的に兵役に出るというムーブメントを起こしていた。
そして、そのムーブメントはフランス国旗にもメッセージとして表されている「自由・平等・友愛」について、元からのフランス人のアイデンティティを自ら問い直すきっかけになったのだ。
今もなお、文化が完全に混ざり合って一つになったとは言い難い溝が存在しているものの、数百年かけて続けてきた文化の対立も次第に境界線を失っていくだろう。
フランス人とアフリカ人の文化的な融合
国が持っている文化として、音楽・食・ライフスタイルなどがあるがここでは一つ、フランスに特有の国民的な音楽とは一体どんなものだろうかを考えて行こう。
国民レベルで人気がある音楽であれば、白人と黒人の求めるものの間を取ったような音楽がきっと多いに違いない。
フランスと聞いて思い浮かんだのが「フレンチポップ」だ。
フレンチポップの有名アーティストの曲をいくつか分析してみると、その共通点が探り出せて、恐らくざっくりとしたフランスで人気の音楽の輪郭が見えてくる。
アフリカで生まれたDNAに刻まれたリズム感から、聴く音楽にもグルーヴィさを求めるはずだ。
そして、クラシック音楽で隆盛を誇ったフランスでは、クラシックに使用するような鉄琴・木琴のような楽器を使った音作りが好かれるだろう。
これを両方あわせた要素を持った楽曲はフランス国民に幅広く人気を得ていると思われる。
ここで、忘れてはいけないのは世界にはもう一種、人種として区別されているものがある。
日本人が当事者である黄色人種だ。
白人と黒人の文化が混ざり合った上に黄色人種も同等の影響を持っている国と言えば、アメリカが真っ先に思いつく。
しかし、アメリカも長い年月をかけてようやくいまのレベルまで文化的に混ざり合ってきたという流れがある。
ということは、白人と黒人が混ざり始めて数百年のフランスは、今後ますます黄色人種とも混ざり合いを求めるようになる。
そんな意識の表れがフランスでアニメカルチャーが盛り上がっている理由なのかもしれない。
今後ますます文化的統合が進んでいき、フランスはヨーロッパにおけるアメリカのような存在になっていくのではないだろうか。
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