今のまま生きていくことにうんざりして、本を読み漁っては影響を受けて、その度に自分を変えるんだと決意をしても自分を変えられなかったことはあるだろう。
どんなに良い本を読んでも、どんなに良いことが書いてあっても、それでも変わらない自分はこのまま一生変わることなんてないんじゃないかと、自分に諦めすら感じてしまう。
確かに本に影響された直後には、やる気に満ち溢れていて、自分は今日こそ変わるんだと強く決意したはずなのに、気づけばいつものままの自分。
本を読んで確かに影響を受けて意識は変わったかもしれない。
今まで知らなかった考え方や、自分のこれからの人生のヒントとなるようなものを見つけることだってあるだろう。
自分に今まで足りていなかったものはコレだったのかと、ハッとするようなことだってある。
「そうか!今まではぼんやりと願っていただけで、具体的に目標を立てていなかったからいけないんだ」なんて触発されて目標を立てても、それもなぜだか続かない。
数日、数週経った頃にはすっかり忘れてしまって、なんで自分の人生はこんなパッとしないんだろうかとボヤいている。
そして、前に読んだ本の内容も忘れてしまって、また新たな本に手を伸ばし同じことを繰り返してしまう。
どうしても今の自分を変えたくて、本を読むこと自体は悪いことじゃない。
そこで、なぜ自分を変えられずに終わってしまうのかを考えずに、ただ闇雲に次々と本に手を出しては同じことを繰り返すことが問題なんだ。
問題の本質は簡単なことで、本を読むことで意識が変わっても環境を変えていないから同じことを繰り返してしまうんだ。
本に影響を受けたとしても実際に行動に移さなければ、いくら良いことが書いてあってもそれは読むのも無駄というものだ。
実際に本を読んで自分を変えようと思ったならば、自分の行動を変えないとただ読んだ本が増えるだけになる。
ここがまず一つ目のハードルになる。
行動に移せても、それを実践し続けることが出来なければ三日坊主になってしまう。
今まで何年も生きてきた自分は、たった数日で変わることなんてなくて、それを変えるためにはどうしたってそれなりに時間がかかるものだ。
本の教えを継続し続けることが出来ないからこそ、自分を変えることが出来ないんだよ。
本の教えに感銘を受けて自分を変えたいという情熱に駆られたら、行動することと一緒にやるべきことは、継続するための環境を作ることだ。
日頃から何気なく行なっている習慣のような行動は全て環境に左右されている。
その環境を変えなければ習慣を変えることが出来なくて、今まで通りの習慣に戻ってしまうんだよ。
学校や会社に行くから、そのために朝起きて家を出るし、そこで顔を合わせる人たちはだいたいいつも同じ人だ。
そして、授業や仕事をこなして疲れて帰ってくるから、ストレスを発散しようとダラダラしたり、遊んだりする。
同じ環境で生活している限りは、こういった行動パターンは大きく変えることが出来ない。
だから自分を変えたいと思うなら環境を変える必要がある。
大きく環境が変わればそれだけ大きな変化を起こせるし、小さく環境を変えるなら小さな変化までしか起こせない。
例えば、朝早く起きて自分のために時間を使うとなると、それだけ夜早く寝る必要がある。
寝る前についつい遊んでしまうなら、ベッドには眠りを妨害する余計なものは持ち込まないようにして早く寝るための環境を作ればいいんだ。
こうやって身の回りの環境を変えることで行動パターンが変わり、それが習慣に繋がり積み重ねられることで自分が変わるんだ。
いくら本を読んでも自分を変えることが出来ないと悩んでいるなら、行動しやすくするための環境を整えてみればいいんだよ。
辛くなったらまたおいで。
それでは。
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