生きていれば一人で寂しいと感じてしまうことってあるよね。
大事な人といたって、友達といたって、仲間といたってそれは解消できなくて、一人で寂しいという気持ちはなかなかどこかに行ってくれない。
もちろん人から離れれば一人の寂しさを感じるけれど、一人でいるわけじゃない時にだって寂しさは溢れてくるものだ。
そう考えると、寂しいことと一人であることって関係ないんじゃないかと思うよね。
一人でいても、誰と一緒にいても寂しい気持ちになるんだったら、一人だから寂しいってわけじゃないんだって気づくことができる。
それならどうしてこんな風に寂しいと感じてしまうんだろう。
それはやっぱり、分かり合える相手がいたと思ったのにそうじゃなかったっていうガッカリ感から来るんだよね。
どんなに意気投合しても、どれだけ一緒に長い時間を過ごそうとも、結局人は誰のことだって完全に理解することなんでできない。
だからどこまで行っても、本当に自分を全て分かってくれる相手なんかいないんだ。
そうやってひと時の喜びで舞い上がっていたところを叩き落とされるから、寂しくなってしまう。
どれだけきみから見て分かり合えているような仲の良い間柄だって、全てを理解できているわけじゃない。
お互いに受け入れあって、目を瞑るところは見ないようにしているからこそ成り立っている。
そんな姿を見て嫉妬を抱き、自分には理解し合える相手がいないと焦ってしまうから余計に寂しくなってしまうんだ。
寂しいと感じる時じゃなくて、始めからずっときみは孤独だったんだよ。
誰とも完全に理解し合うことは出来ないし、みんな他人は他人できみと同じじゃなくて、みんなきみと同じように孤独に生きている。
だからもう孤独を受け入れればいいんだ。
孤独を受け入れてしまえば、たとえ理解してくれない相手がいたって、一緒にいてくれる相手がいなくなったって大丈夫。
自分と他人にしっかりと線を引いて、自分と他人を分けられる。
そうすれば自分と他人との違いで悩むことなんてなくなるし、寂しい思いもしないような強さが手に入るんだよ。
そして自分自身を本当に理解できるのは自分しかいない。
だから、この世界にきみはたった一人だということを受け入れるしかないんだ。
今まで嫌っていた孤独とも仲良くしてみれば、寂しい気持ちすらどこかへ行ってしまうだろう。
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